めまい特集

 めまい特集

”めまい”とは?
めまいは人によって感じ方や表現方法は違います。グルグル回る(回転)、ふわふわする(雲のうえを歩いている感じ)、ふらふらする(揺れる感じ)、吸い込まれる感じ、物が流れている感じ(流れ星のように見える)など、多種多様です

急な”めまい”どうすればいい?
慌てずにまずは安静にしましょう。多くの場合は時間と共に落ち着いてきます。少し動けるようになったら受診をしましょう。ただし、命にかかわる”めまい”の場合はなるべく早く救急病院の受診が必要になります
  

命にかかわる”めまい”とは?
手足がしびれる・動かしにくい、ろれつが回らない(言葉が不明瞭)、物が二重に見える、数日間安静にしていても全く改善しない、このような場合は脳からの”めまい”の可能性があるため総合病院などの救急外来を受診しましょう
 救急車を呼ぶか迷ったら電話で相談出来ます→救急安心センター♯7119
 医療機関を探すときは
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”めまい”の原因は?
耳鼻科の病気だけでなく、熱中症、貧血、高血圧、自律神経障害、ホルモン異常(更年期等)、極端なダイエット(拒食等)といった内科や婦人科、心療内科系の病気、隠れ脳梗塞、片頭痛等の脳神経系の病気が原因になります。他にも睡眠不足、PCやタブレットの長時間使用といった生活習慣の乱れやストレスでも”めまい”は出現します


”めまい”の代表的な原因疾患と治療法

良性発作性頭位めまい症(BPPV)

耳の奥にある耳石器から剥がれ落ちた耳石が三半規管の一部に迷い込む事が原因で”めまい”が生じると言われています
症状:ある特定の頭の位置をとる、体位の変化により短時間の回転性めまいが出現する。典型例では朝起きようとするとグルグルまわる、寝返りを打とうとするとまわる。しばらく安静にしていると停止しますが、再度同じ体位や姿勢を取ると同様の軽いめまいが生じる
治療:急性期は内服によってめまい症状を落ち着かせると楽になります。多くの場合は日常的活動を行うことで数日から1~2週間で改善します。一般的治療で改善しない場合は理学療法(耳石を戻す体操)を行います。
若い人ほど早期に改善します。忘れたころに再度症状が出現することもあり注意が必要です
  

メニエール病
内耳にある内リンパがむくむ(腫れる、浮腫)ことで”めまい”を生じると言われています。自律神経の異常、免疫の異常、ストレスなど多くの原因が挙げられています。1度の受診で診断されることは少なく、判明するまでに時間がかかることがあります
症状:急激に出現する激しいめまい、耳鳴りや難聴、冷や汗や動悸を伴うことがあります。めまいの持続時間は10分~数時間程度が多く、頻度は毎日または毎週発症するものから年に1度程度と様々です。めまい症状が治まると他の症状も消失します
治療:内服だけでめまい発作が管理できないこともあり、睡眠不足や過労を避けるといった生活習慣の改善やストレスを避けることが重要です。必要に応じてリハビリテーションや心理的治療を要することもあります。定期的に行う有酸素運動が有効な例もあります
  

めまいを伴う突発性難聴
症状:誘因なく高度の難聴とめまい、嘔気、ふらつきが出現
治療:難聴とめまい両方の治療を行います。安静が必要なため、入院治療が勧められます
発症してから治療開始までの時間が短いほど、改善しやすくなります

前庭神経炎
どちらか片方の前庭神経が障害される病気です。ウィルス感染や神経の血流障害とも言われますが、明確には判明していません
症状:急性に発症する激しい回転性のめまいが長時間持続します。安静にしてもめまいは続きます。起き上がるまで数日を要することもあります。歩行時のふらつきは数か月持続することが多く、日常生活に支障が無くなるまで時間がかかります。難聴や耳鳴りは発生しません
治療:めまい、吐き気に対する治療が必要です。内服治療が難しいため、入院治療が勧められます
改善までに時間を要します。吐き気が落ち着いたら積極的に歩行訓練を行います。めまいが落ち着いてからもリハビリテーションが必要な事もあります

脳血管障害に伴うめまい
脳の動脈が閉塞することで脳神経麻痺やめまいを生じ、意識消失を伴うこともあります
症状:急激な回転性のめまい、嘔気、ろれつがまわらない、うまく呑み込めない、手足が上手く動かせない、頭痛を伴う場合もあります。先にめまい症状だけが出現し、後から別の症状が出現することもあり、診断が難しいことがあります
治療:救急病院を早期に受診して下さい。入院治療が必要です。積極的にリハビリを行うと退院後の生活がスムーズになります

起立性調節障害
寝ている状態から起き上がると頭の位置が高くなりますが、脳の血流が減らないように自律神経が頑張ります。しかし、自律神経が機能しなくなると脳の血流が減少し、血圧が低くなります
症状:朝起きようとするとフラフラして立ち上がれない、力が入らない。椅子から立ち上がると目の前が暗くなる、ふらつく。少しの間、安静にすると改善する
治療:内科を受診して検査・治療を受けましょう

その他のめまい
片頭痛に伴うめまい
前庭性発作症
持続性知覚性姿勢誘発めまい


めまいで受診を希望される方へ
なるべく午前中早めの受診をお願いします。めまいの診断には数種類の検査が必要となり、解析も行っています。必要な方には訓練も実施します。総じて待ち時間が長くなるため、時間に余裕をもって、早めに来院してください
大変申し訳ありませんが、1日に診察できる人数に限りがあり、来院されてもお断りすることがあります


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