季節の変わり目で鼻の調子が悪い方。副鼻腔炎に注意

 季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。気温の変動が大きく、気圧の変化も影響しています。そんな時期に鼻の調子も悪くなる事があります。
 
 鼻の調子が悪くなってから早めに受診された方の大部分は軽い急性の鼻炎です。しかし、しばらく様子を見ていたが突然悪化した方、市販薬(アレルギー用の薬が多い)を使用したけど改善しない方の中には急性の副鼻腔炎を発症している場合もあります。

副鼻腔炎は鼻の奥からつながる洞窟のような小さい部屋(副鼻腔)に感染性の炎症が発生し膿がたまる病気です。その症状は鼻が詰まる、黄緑色の汚い鼻水が出る、頬のあたりが痛い、歯が浮いた感じなどがあり、頭痛や発熱を伴うことも。

診察時に鼻の奥に細い内視鏡を入れて見ると、副鼻腔から汚い膿が流れ出ているのが確認できます。治療は抗生物質の内服ですが、きちんと治癒するまで治療を受けないと長期化、再発することがあります。重症の場合は治療に時間がかかります。

鼻炎と言ってもアレルギー性や感染性などの原因は自分では判断できないものです。副鼻腔炎の場合は、風邪などの体調不良がきっかけになっている場合が多く見られます。ほっておくと重症化するので注意が必要です。

体調を崩したらきちんと休養を取りましょう。そして、鼻の調子が悪い時は早めの受診をオススメします。

2025年5月30日