季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。気温の変動が大きく、気圧の変化も影響しています。そんな時期に鼻の調子も悪くなる事があります。
鼻の調子が悪くなってから早めに受診された方の大部分は軽い急性の鼻炎です。しかし、しばらく様子を見ていたが突然悪化した方、市販薬(アレルギー用の薬が多い)を使用したけど改善しない方の中には急性の副鼻腔炎を発症している場合もあります。
副鼻腔炎は鼻の奥からつながる洞窟のような小さい部屋(副鼻腔)に感染性の炎症が発生し膿がたまる病気です。その症状は鼻が詰まる、黄緑色の汚い鼻水が出る、頬のあたりが痛い、歯が浮いた感じなどがあり、頭痛や発熱を伴うことも。
診察時に鼻の奥に細い内視鏡を入れて見ると、副鼻腔から汚い膿が流れ出ているのが確認できます。治療は抗生物質の内服ですが、きちんと治癒するまで治療を受けないと長期化、再発することがあります。重症の場合は治療に時間がかかります。
鼻炎と言ってもアレルギー性や感染性などの原因は自分では判断できないものです。副鼻腔炎の場合は、風邪などの体調不良がきっかけになっている場合が多く見られます。ほっておくと重症化するので注意が必要です。
体調を崩したらきちんと休養を取りましょう。そして、鼻の調子が悪い時は早めの受診をオススメします。
めまいが起きた時は何科を受診したら非常に迷うと思います。実際、めまいには色々な種類・原因があります。グルグル回転する、ふわふわする、クラクラする、ふらふらする、一瞬クラッとする。実に多種多様です。
テレビやスマホを見ていたら、急にグルグル回り始め、気分が悪くなってきた。横になって安静にしていたら翌朝には何事も無くなっていた。
夜、ベッドに入ろうと横になったら急にグルグルしてきた。目をつぶっているうちに落ち着いてきたが、翌朝起きようとしたら再度調子が悪くなった。
暑い夏にクーラーもない部屋で長時間作業をしていたらクラクラしてきた。涼しい部屋に移動して、水分を取ったら落ち着いてきた。
以前から血圧が高め、最近頭痛がひどくなってきた。急にグルグル回り、手足がしびれる感じがしてきて動けなくなった。
上記のめまいは全部別のめまいです。多くのめまいは生命に影響のないものですが、中には脳梗塞や脳出血といった命に影響のある病気が原因のこともあります。意識が低下する、体(の一部)が動かない、ろれつが回らない時は救急要請が必要になります。
めまい特集ページで簡単に説明していますが、めまいの原因はいろいろです。「この科を受診してくだい」とは言えません。大変申し訳ございません。ただし、基本的にめまいは医療機関で相談しましょう。まずは耳鼻科か内科、かかりつけ医を受診して下さい。
覚えておいていただきたいことは【ひとつの医療機関でめまいが解決する可能性は低い】という事です。名医やスーパードクターを探したい気持ちは理解できますが、めまいの原因が多種多様である限り、とても難しい話です。
当院では耳鼻科で扱うめまいの診療をしています。詳細な問診と検査を行い、治療をします。人によっては訓練をすることもあり、1人1人に時間がかかってしまいます。そのため、1日の診療人数に限りがあります。ご了承ください